それは衝撃的なスピード
SSDは従来のハードディスクと比べて、高速性、耐振性などに優れます。パソコンを買い換える費用の1/3以下で、性能アップを図ることができます。
SSDには、代表的なものとしてSATAタイプと、NVMeという2種類があり、NVMeの方がさらに高速です。
限りある人生の時間を有効に使えるように
最低でも2~3倍の速度向上を図ることができます。もし、パソコンの立ち上げに2分かかっていた人が居るとしたら、単純に1分以内には起動することができるようになります。(環境により時間の差はあります)アプリの立ち上げ、インターネット作業、オンラインサービスの利用、ありとあらゆる時間の短縮は、あなたの創造的な時間を生み出し、ストレスの軽減に繋がります。


経営者・管理職のPCには必ず最高速のSSDを
ありとあらゆる判断を求められる経営者の時間は、何より貴重で、影響の大きいものです。すべてのPCにSSDがおすすめですが、特に経営者や管理者には、高速のM2タイプのSSD搭載のPCの購入または交換が推奨となります。
HDD・SSDの種類一覧
HDD・SSDなどのデータ保存部品を「ストレージ」と呼びます。それぞれの規格で、データの転送速度が実に様々です。同じ規格でも、メーカーに寄って性能が様々です。
HDDタイプから、M.2 NVMeに変更が出来た場合、最大10倍近い向上になります。SSD SATAタイプでも、2倍から3倍となり、これまで「遅いな」とストレスに感じていた方には大きなメリットとなります。
種類 | 転送速度(目安) | メリット | デメリット |
HDD(ハードディスク) | 100MB~200MB/秒 | 安い・長持ち | モーター等可動部品があるため、衝撃に弱い |
SSD SATAタイプ | 500MB/秒など | HDDとコネクタ規格が同じ為古いPCでも対応・省電力・耐衝撃性がある | |
SSD M.2 SATA | 500MB/秒など | 小型 | あえて選ぶ必要無し |
SSD M.2 NVMe 低速 | 1200MB~2000MB/秒 | スピードが早い | 古いPCは不可 |
SSD M.2 NVMe 高速 | 3000MB~5000MB/秒 | スピードがさらに早い | 発熱・高温 |
参考:USB2.0メモリ | 20MB~50MB/秒など | ||
参考:USB3.0メモリ | 100MB~200MB/秒など |
SSDに欠点は無いのか?
■故障時リスク
こうしてみると完全無欠に見えるSSDですが、もちろん、一長一短で欠点もあります。最大のデメリットは「寿命」です。HDDが、昔のレコードのような円盤タイプの記録盤にデータを保存していくのに対して、SSDは、チップ内に保存していきます。
HDDは、不具合が起きても、円盤が回転する機構上、アナログな要素が残っており、データトラブルがあっても一部は救出出来る等、復旧の余地があります。
SSDは、寿命が尽きたり、なんらかの障害が発生すると、完全にデータが取り出せなくなる確率が、HDDよりも高くなっています。
■容量単価が高い
SSDの方がHDDより、1GBあたりの単価が高い傾向があります。
例えば、2010年に新品PCを買った時に、HDDのディスク容量が1TB(1000GB)だったのに、同等クラスのPCを2020年に買った時に、SSDのディスク容量が250GB~500GB等、1/4から1/2の容量しか無い、ということもよくあります。これは容量あたりの単価の違いによるものです。
メーカーによっては、本体の中にSSD(起動・アプリ用)と、HDD(大容量・データ保存用)のディスクをダブルで搭載して、それぞれの欠点を補いあっている物もあります。
以上のような特徴を十分に把握して、社内でのディスク選定・バックアップ方針を検討していくことが重要です。また、3年・4年・5年等、一定期間が経過(または一定の使用時間を経過)したら、SSDを新品に交換して、データ損傷に備えることも一つの対策になります。